🧺 がんばらない収納③:「戻す場所を決めない」ほうがうまくいくこともある

がんばらない収納

■はじめに|定位置を決めたのに、戻らない理由

片付けの基本として、
よく言われるのが
「物の定位置を決めましょう」という言葉です。

確かに、
戻す場所が決まっていれば
片付けはスムーズになるはず。

でも実際は、
定位置を決めたのに戻らない。
決めたはずなのに、別の場所に置いてしまう。

そんな経験はありませんか?

それは、
あなたの意志が弱いからではありません。
定位置そのものが、暮らしに合っていない
可能性が高いのです。


■定位置が続かないのは「失敗」ではない

定位置が守れないと、
「ちゃんと決めたのに」
「またできなかった」
と落ち込んでしまいがちです。

でも、
定位置は一度決めたら終わり、
というものではありません。

むしろ、
使ってみて違和感が出るのは自然なこと。

それは失敗ではなく、
調整が必要だというサインです。


■定位置が暮らしを縛るとき

定位置がうまく機能しない収納には、
いくつか共通点があります。

  • 戻すまでの動線が長い
  • その場で完結しない
  • 「ついで」ができない
  • 使う頻度と場所が合っていない

たとえば、
リビングで使うものなのに
収納場所は別の部屋。

これでは、
疲れているときほど
戻す気力がなくなってしまいます。


■「戻す場所を決めない」という選択

がんばらない収納では、
すべての物に
きっちりした定位置を
決める必要はありません。

代わりに考えるのは、
置いても困らない範囲を決めることです。

  • この棚のどこか
  • この引き出しの中ならOK
  • このカゴに入っていればOK

細かく決めないことで、
戻すハードルはぐっと下がります。


■曖昧な収納がうまく回る理由

一見、
曖昧な収納は
散らかりやすそうに感じます。

でも実は、
人は「考えなくていいこと」ほど
続けやすいもの。

入れる場所を迷わない
入れ方を思い出さなくていい
多少雑でも成立する

この条件がそろうと、
自然と戻せるようになります。


■きっちり決めるべき物・決めなくていい物

すべてを曖昧にする必要はありません。

きっちり決めたほうがいい物

  • 使用頻度が低い
  • 数が決まっている
  • なくなると困る

ゆるくていい物

  • 毎日使う
  • 出し入れが多い
  • 家族も使う

特に、
毎日使うものほど
ゆるい収納のほうが続きます。


■「戻す」より「収まる」

がんばらない収納では、
「元の位置に正しく戻す」より
収まっていればOKと考えます。

多少向きが違っても
重なっていても
完璧でなくても

収まっていれば、
暮らしは回ります。


■迷わないための最低限ルール

戻す場所を決めない代わりに、
最低限のルールだけ持ちます。

  • あふれたら見直す
  • 探しにくくなったら調整
  • 使いにくくなったら変える

収納は
一度決めて守るものではなく、
暮らしに合わせて変えていいものです。


■「決めない収納」は逃げではない

戻す場所を決めないと、
「手抜き」
「片付けを諦めた」
と思われがちです。

でも実際は逆。

自分の暮らしを観察して、
無理なルールを手放した結果です。


■おわりに|収納は暮らしに合わせて変えていい

収納は、
守るルールではありません。

疲れた日でも
迷わず置けて
また取り出せる。

それだけで十分です。

「決めない」という選択も、
立派な収納の形。

がんばらないからこそ、
続いていきます。